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2014年2月

2014年2月 6日 (木)

「争点」はマスコミが創るという欺瞞

東京都知事選も今週9日に投開票を迎え、いよいよ終盤に差し掛かってきた。

新聞やTVをはじめ様々な媒体から、独自に集計した終盤情勢の世論調査結果が発表されている。

 

反原発コンビ(もう一匹加えて“トリオ”を呼ぶ方が正確かも…)の登場で、今回の都知事選は大いに盛り上がるのでは、と期待した向きも多かったようだが、共同通信社の世論調査結果を見ると、選挙の争点を尋ねる設問で「原発・エネルギー問題」は14.7%に止まり、「景気と雇用」30.6%や「少子高齢化や福祉」27.3%に大きな差を付けられて3位に沈んでいる。

他府県よりも豊かだと思われがちな東京都民といえども、その多くは霞を喰って生きて行けるわけでもなく、自分の生活や収入に直結する問題を重要視せざるを得ないのだろう。

 

さて、肝心の都知事レースの情勢は、各社とも自公が推す元厚労大臣がリードし、反原発コンビが仲良くそれを追う展開だと報じている。

陶芸家気取りの元総理(反原発コンビの片割れ)は、昨夏の参議院選挙で元タレントの左翼活動家が当選したことを受け、それなりの自信を持って臨んだのだろうが、無党派層や無関心層の票を掘り起こすまでには至ってないようだ。

 

この耄碌老人は、安倍政権に対する強烈なアンチテーゼとして、マスコミにとって願ってもない候補者(腐っても元総理という肩書もあり)で、立候補が取り沙汰された時点から、大きく紙面を割いて大々的な報道合戦が展開されていた。

おまけに、くだらぬ構造改悪運動で日本の成長を見事に止めたもうひとりの元(バカ)総理(なぜか国民に根強い人気)の援護射撃もあり、都知事選を報じる紙面や画面は、かのバカコンビに占拠されっ放しの状態だった。

にもかかわらず、彼に対する支持は低空飛行を続けており、世論調査によれば、反原発コンビの片割れといい勝負をしている状態だそうだ。

 

当初は「反原発」とか「脱原発」というワンフレーズ選挙に期待した都民も、“脱原発に対案は要らない”と逆切れして公開討論会から逃げ回り、原発問題以外の具体的な政策がほとんど聞こえてこない状況を見て、さすがに呆れ果てたのだろう。

反原発運動を盛り上げるのに格好の手駒を都民に袖にされて、マスコミの連中はすっかりしょげ返り、「各候補者間の政策に目立った対立軸が見出せない」とか「今回の選挙に大きな争点はない」などと早くも撤退ムードが漂い始めた。「対立軸や争点がない」ということは、「反原発」というワンイシュー選挙に活路を見出すバカ二人組の存在意義を否定するのに等しく、既に白旗を揚げたと観てよいだろう。

 

代わりにクローズアップされ始めたのが、自公両党の支援を受ける舛添氏だ。

散々話題にもなったが、彼は、自民党が民主党に敗れて下野した際に、自民党に後ろ足で砂をかけて離党し、泡沫政党を立ち上げた挙句に自民党から除名処分を喰らった曰くつきの人物だ。

おまけに、政党助成金の借金返済への流用問題が取り沙汰されるほかプライベートでも本人や親族が数多くの醜聞を抱えていると噂されている。

 

政策絡みでは、外国人参政権に推進の立場であり、労働問題でも厚労大臣時代にホワイトカラーエグゼンプション法の推進に尽力したこともある。また、消えた年金問題では、途中で問題解決を投げ出し、妊婦たらい回し事件に端を発する医師不足問題では、医師不足の現状を理解できずに無責任な発言を繰り返して現場を混乱させた人物でもある。

 

総じて、攻めには強く守りに弱いタイプの政治家で、子供が描いたような借用書を振りかざして辞めさせられた前任者とタイプが似ている。

おまけに、身辺の清潔さにもかなり難があり、当選後に思わぬスキャンダルに見舞われる可能性が高い。泡沫政党の党首なら見過ごされていた問題でも、何かと注目を集める都知事なら足元を掬われかねない問題に発展することもあるだろう。

 

先の共同通信社の世論調査では、「大いに関心がある」と「ある程度関心がある」を合わせて93.5%に上るそうだが、この程度のレベルの人物がトップの支持を得ているあたりに都民の民度が窺がえる。

 

だが、いまのところ、マスコミの連中は、彼の選挙運動を邪魔する意図は無いようで、各社揃って政党助成金の流用問題もスルーしている。

マスコミ的に、彼を反原発老人の次善の候補として位置付けているのだろう。

特定機密保護法案や憲法改正問題、靖国神社への参拝問題など、安倍政権の動きを強く牽制したいマスコミにとって、たとえ形式的であっても、自民党が推す舛添氏を積極的に支援する理由は、本来ならないはずだ。

 

だが、舛添氏擁立に際して、過去の経緯から多くの自民党員から反発が挙がったように、マスコミの目に「舛添氏=安倍政権」とは映っていない。

マスコミの連中は、舛添氏の当選が、安倍政権の手柄や基盤強化につながるとは見ておらず、将来的に両者の溝は深まり、いずれ対立構造になる、あるいは、自分たちの力で容易に対立構造に持っていけると高を括っている。

 

舛添氏は、グローバリスト的で構造改革や新自由主義的な政策にシンパシーを感じる類の幼稚な政治家で、こういった面では安倍政権の政策(第三の矢)とベクトルを合わせるのは容易だろう。

だが、外交政策や国家感といった点では大きな溝がある。

おそらく、マスコミの連中は、当初こそ、舛添氏の新自由主義的側面を持ち上げて、安倍政権が進める構造改革路線のサポートエンジンの一つとして重宝するだろう。

しかし、その後はオリンピックの準備や外国人労働者問題などに絡めて、中韓や対米政策における政権との相違点を極端な形でクローズアップさせ、相互の対立を煽る作戦を展開するものと思われる。

 

舛添氏自身も自民党の支援に強いこだわりを持っている訳ではなかろうし、都知事選は自らの力で勝ち取ったと勘違いしかねない自信過剰で下賤な人物でもある。さらに、舛添氏のような新自由主義的思考を持つ政治家に共通する国家感や経世済民の意思の欠如から、ちょっとしたきっかけで政権や自民党との対立の火種が再燃し、自民党に後ろ足で砂をかけるような行為に及びかねない。そして、それが自公両党の亀裂を広げる大きなきっかけになるかもしれない。

 

都知事と政権や自民党との対立が激化するほどバカなマスコミは大いに奮い立ち、混乱を招いた責任を安倍政権側に問い、政局に持って行こうと必死になるはずだ。マスコミにとって重要なのは、相手が誰であれ、安倍政権を攻撃できる、あるいは足を引っ張るネタに使える人物を当選させることなのだ。

 

だからこそ、唯一それが叶わない候補(田母神氏)への無視を決め込み、田母神氏の主張を争点化させぬよう気を使っているのだろう。

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