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2017年3月29日 (水)

「皆が平等に貧しくなる社会」を招こうとする痴れ者

北海道で、土木職(技術職)の公務員不足が深刻らしい。

大卒採用枠58人に対して応募は71人だけで、採用基準を通過した46人のうち、採用後の辞退者もおり、4年連続の採用枠定員割れ状態が続いているとのこと。

元々、小泉バカ政権による三位一体改革で地方交付税が大幅に減らされた影響もあり、北海道建設部の土木職員は、2000年の約1,400人から、2016年には1,000人を切るまで縮小している。

北海道では、昨年夏に観測史上初めて大型台風が3つも直撃し、南富良野町や大樹町ほか道内各地に甚大な被害をもたらしており、ただでさえ復旧作業が立て込み、土木職の採用や養成が急務になっているようだが、上記のとおり人気がないようだ。

北海道建設部では、東北、関東、北陸、関西方面の大学にまで足を運んでPRに努めているようだが、九州と四国を合わせたよりも遥かに広大な北海道内をくまなく転勤せねばならぬという事情が敬遠され、人集めに苦心しているらしい。

筆者が仕事上で付き合いのある公務員(県職員)に聞くところによると、公務員の仕事でストレスの強い業務は、
①地方(痴方)議員の議会質問に対する答弁書作成
②予算獲得のための財務当局との折衝
③地方自治体や住民などとの利害調整のための説得作業
の3つだそうだ。

いずれも、世事や世情に疎いくせに、やたらと権限を振りかざしたがる人種相手の業務で、公務員が精神を病むのは、たいがいこの3つに関わるケースが多い。

北海道庁が人集めに苦心している土木職は、これら三重苦から比較的隔絶されており、公務員としての出世の道は行政職より一段低くなるが、ストレスの掛かり具合は行政職よりも遥かに軽微なはずだ。

そうした比較的恵まれた職種であるにもかかわらず、人が集まらないのはどういう訳なのか?

公務員を「上級国民」とか「特権階級」と揶揄する世間知らずなバカも多いが、特権階級の公務員ですら成り手の確保に苦労する現実をまったく解っていない。
この手の頭でっかちなバカは、たまに外の空気を吸って情報をアップデートすべきだろう。

我が国は、世界に先駆けて緊縮財政によるデフレ不況という大病を患っているにも拘らず、さらにグローバル化というデフレ増進剤を飲もうとしている。

長すぎる不況が人心を荒廃させ、大衆は、銀行員や公務員、農協、医者、教師、電力会社、警察等々、次々と嫉妬のターゲットを見つけ、「既得権益者だ」、「高給取りだ」と卑しい嫉妬心をぶつけている。

醜い大衆の中には、公務員の給与水準が高すぎるというデータを探し回り、「日本の公務員給与は中小企業と比べて高すぎる、民間並みに引き下げろ‼」と青筋立てて主張する大バカ者もいるから世も末だ。

他人の給与水準を引き下げようと、必死の形相で資料やデータを掻き集めたがる賎人の根性の汚さには反吐を吐きかけたい思いがする。
貧しい者の所得を増やそうと奔走するのではなく、1千万円にも満たぬ公僕の給与を嫉み、その待遇を切り下げようと血眼になってデータを創作する様は、人品の卑しいデフレ支持者としか言えない。

公務員という職種は、特権階級が牛耳るクローズドなものではなく、その門戸は広く国民に開かれている。
よって、彼らの待遇を羨むのなら、自身が試験に合格する努力をするか、もしくは、公務員の中途採用枠をもっと増やして民間の血が大量に混じりやすくなるよう訴えるべきではないか。

「公務員は国民の税金で飯を食っているくせに、俺たちより給料が高いなんてけしからん」といったレベルの低い与太話は居酒屋談義だけにしておけと言っておく。

貧困問題を解決し低所得者層を救うには、積極的な財政金融政策が不可欠だが、公務員批判にしか興味のない連中は、「大規模な財政政策は政治的に不可能」だなんだと
言い訳ばかりで、「公務員の給与を減らせ」、「高齢者の負担を増やせ」と財政限界論や予算の付け替え論に終始する愚か者ばかりだ。

他人の足を引っ張ろうとする卑賎なクズは、己の嫉妬心を糊塗しようと、格好つけてデータ探しに奔走するが、たとえ公務員を貧しくしても、マクロレベルの消費力が落ちて貧者を極貧者へと貶めるだけに終わる。

本来なら、公務員攻撃に向ける情熱を低所得者層の救済にこそ注ぐべきだが、思慮の浅い賎人に大局観を持てという方が無理なのかもしれない。

結局、賎人たちの主張は「平等に貧しくなろう」という上野千鶴子レベルの妄言と、何ら変わらない。

彼らは成長を諦め、貧者の生活向上をも放棄する単なるナマケモノだ。
自身の怠惰さを指摘されるのを恐れ、それを糊塗するために、手近な公務員に八つ当たりしているだけに過ぎない。

貧しき者たちの生活改善というハードルの高い難事から逃げ、公務員批判という難度の低いバカ騒ぎに興じて自己満足に浸る…

筆者が、公務員給与引下げ論に固執する薄汚い連中を蔑む理由はここにある。

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コメント

上野千鶴子や中嶋よしふみの「平等に貧しくなろう」論は、安易なコストカットにより搾取している連中を守るための妄言に過ぎません。

地方公務員試験を受けたことがありますので、大体の待遇は知っていますが、特権階級からほど遠い低さです。公務員で余程甘い汁を吸っているのは、ごく一部でしょうに。

ご指摘のとおり、公務員が特権階級だなんて妄想は、いつの時代のことを言ってるのかと首を傾げたくなります。

公務員の給料はGDP係数で決まるとかだと、
財務省の足を引っ張って転けさせてくれるだろうか?

鶏卵みたいな感じですが。

≫774さん

GDP連動型の報酬体系は、政治家にこそ適用すべきでしょうね。

また、財務省の連中を予算編成にタッチさせない仕組みが出来るとよいのですが・・・

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