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2017年9月 4日 (月)

たばこくらい好きに吸わせてやれば?

『東京都の「受動喫煙防止条例」は極めて重要だ~東京都医師会・尾崎会長が説く喫煙の大問題』(8/13 東洋経済ONLINE)
http://toyokeizai.net/articles/184145

当該コラムから、記者と尾崎氏とのやり取りを一部抜粋してみる。

〈記者〉
屋内完全禁煙について、飲食店からの反対も根強い。
〈尾崎氏〉
国内外に多数の論文があり、全面禁煙となった場合は飲食店の経営への影響はないとされる。むしろ、非喫煙者が安心して来店できるようになり売り上げが伸びる。(略)
そもそも飲食店は、タバコを吸わせておカネを取ることが目的ではないはず。大皿にいろいろな料理を盛り、注文に応じて取り分けるお店では、料理がタバコの煙で汚染される。(略)

〈記者〉
東京都の条例はどのようなものになるのが望ましいか。
〈尾崎氏〉
疾病予防の観点から東京都医師会としては、例外なし罰則付きの屋内原則禁煙が望ましいと考える。小規模バーなど一部の店舗を喫煙可とするような、広さによる例外規定は、かえって不公平になるおそれがある。ルールはシンプルな方がいい。(略)

「たばこ=不健康=癌の原因」と妄信する嫌煙信者の“たばこ追放運動”が、盛り上がっている。
筆者自身は嫌煙派で、これまでにたばこを一本も手に取ったことも、吸った経験もないが、世間に広まる集団ヒステリー気味の“嫌煙ファッショ”には断固として反対する。

近年のたばこ追放運動の拡大は、医療費抑制を狙う財務省や厚労省の広宣活動もさることながら、女性や若者層の「薄汚いオヤジの口から吐き出された下劣な臭いを嗅ぎたくない」という感情の後押しがあってのものだろう。

特に女性は、たばこや酒、成人向け雑誌、性的表現を含むCMなど、自分がちょっとでも気に喰わないものを見つけては猛攻撃したがる癖があり、そうした悪癖をバカマスコミの連中が正当化してヨイショするものだから、彼女らもますますつけ上がり、社会文化として定着した趣味や嗜好に対して好き放題にクレームを付ける。
「たばこなんて自分は吸わないし、この世から消えても関係ないから、ドンドン叩けばよい」と情け容赦なく潰しに掛かるから始末に負えない。

だが、「自分が気に喰わず、自分に関係ないもの」を無思慮に叩きまくって調子に乗っていると、そのうち自分たちにも因果が巡ってくるものだ。

 まだ小さな動きに過ぎないが、化学物質過敏症に悩む患者への配慮から、授業参観出席の時の化粧使用や、病院や公共施設での香料使用の自粛を呼びかける事例もある。
 
これらは今のところ局地的な取り組みに止まっているが、化粧や香料の使用自粛運動が、この先、多くの人が集まる電車内や映画館、商業施設、レストラン、空港などといった空間にまで拡大しないとは言い切れない。

 化粧品に縁がない男性陣にとって、その使用が禁じられたところで何の影響もないが、藤田ニコルばりの醜い厚化粧に慣れ切った女性陣が厳しい規制を受け容れられるとは思えない。

 冒頭にご紹介した記事では、尾崎氏が、“あらゆる飲食店を例外なく全面禁煙にしろ、全面禁煙化すれば非喫煙者が安心して来店し売上が伸びる。そもそも飲食店はタバコを吸わせておカネを取ることが目的ではない”などとバカげたことを言っている。

 しかし、たばこは麻薬ではないのだから、店内を全面禁煙するか、分煙するかの判断は、店主やオーナーが判断すべきことであり、飲食店内という私的空間にまで一律禁煙を課すのは明らかな越権行為だ。
 
 また、禁煙にすれば客が増えるなんてのも、実態を知らぬいい加減な素人意見で、“喫煙者が不安でレストランに行けない”と怯える変わり者なんていないし、既に多くのレストランで分煙措置がなされている以上、まったく意味がない。
 禁煙にするくらいで客が増えるなら、とうの昔に日本中のレストランが全面禁煙しているはずだが、現実は見てのとおりだ。

 ついでに、“そもそも飲食店はタバコを吸わせておカネを取ることが目的ではない”なる意味不明な発言には、“そもそも飲食店はインスタ用の写真撮影をしておカネを取ることが目的ではない”とでも言っておけばよかろう。

 そもそも、喫煙と癌との明確な因果関係については、賛否両方の意見がある以上、自分が気に喰わないという理由だけで一方的に喫煙を禁じるのは、暴力的なファッショだとしか言えないし、たとえ喫煙が健康を損なうものだとしても、生活習慣や食生活も同様に健康への悪影響を及ぼす(イギリスの研究論文によると、癌の死亡の寄与割合は生活習慣が35%で第1位)と言われる以上、たばこだけを取り上げて排除するのは、明らかに公平性に欠ける。
 あたかも、全交通事故に占める割合がたったの0.7%しかない飲酒運転を過剰に叩くバカ者と同じで、健康問題を盾にして、自分が嫌いなたばこを追放したいだけの私怨でしかない。

 データを見ると、我が国の喫煙率は1970年の76.2%(男性/全年齢)から2017年に28.2%(同)まで激減しているが、2015年の癌死亡数は約22万人と1985年の約2倍にまで増え続けている。

ただし、癌死亡数増加の主な原因は人口の高齢化だとされ、確かに、癌の年齢調整死亡率は1970年辺りの約200人(男性/人口10万対)から2015年には160人強(同)と2割ほど低下している。
だが、その間の喫煙率が3分の1近くにまで減ったことを思えば、癌の主犯であったはずの喫煙者の減り方に比べて癌死亡割合の減り方が少なすぎることから、癌の死亡原因をたばこにばかり押し付けるのは、明らかに常軌を逸している。

世の中には、たばこ以外にも数え切れぬほどの嗜好が存在し、怪我や病気、死のリスクと隣り合わせのものも多い。
スポーツや登山、海水浴などのレジャーで大怪我を負ったり、死亡する例も後を絶たないが、危ないからといって、そうした趣味や嗜好を一律に禁じてしまうと国民生活の質は間違いなく低下し、不寛容で非常に息苦しい世界になるだろう。

嫌煙ファッショに賛同するバカ者には、己の関心外の他人の趣味や嗜好を尊重するのが、一人前の大人として身につけておくべき基本的マナーだと言っておきたい。

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コメント

進撃界隈にはもう行きませんのでこれからはこちらからお邪魔しようと思います。

嫌煙運動ってかつて日本で起こったウーマンリブ運動とよく似ていますね。
人権は当然尊重されるべきものですけど、相手の人権も尊重しないとね、と思います。
吸いたいという人の人権もあって、それを嫌だ、という人権もある。
常に世の中は人権と人権のぶつかり合いです。
そして声の大きいものが正義となって勝つ。嫌な世の中です。
うずら様の仰る通り、もう既に各所分煙が進んでおり、これ以上ヒステリックに何を反対するのか?
歩きタバコやポイ捨て、禁煙場所で喫煙する等、マナー・モラル違反は論外ですけど、
マナーを守って吸っている人達をこれ以上責める必要はないと思います。
今はホタル族(古い?)撲滅運動も盛んで、マンションのベランダや隣接した庭での喫煙も禁止されていたりします。
個人的な感想では、それくらい自由に吸わせてやって~と思うのですが(笑)
煙がそんなに嫌なら自分の家の窓を締める、とか、そういった自分が一歩退くような真似は死んでもいや、何だか思うに、そうすることで負けた気でもするのでしょうか?こういう人は。
本当この手(フェミ)の運動するやつは、自己中が多いなぁ、とこの嫌煙運動をみてもつくづく思います。
ちなみに私もタバコの臭い苦手ですし、自分は吸いません。

≫リトルマックさん

自分が気に食わぬものは徹底的に叩き潰そうとするエセ人権屋の弾圧気質が、いまの息苦しい世の中を創っているのでしょうね。

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