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2018年5月 1日 (火)

国内の労働資源を大切にしろ!

『働かせるが定住はダメ…政府が「技能実習の延長版」創設へと動く狙い』(4/16 現代ビジネス 望月 優大/ライター・編集者)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55259

望月氏の主張詳細は、上記コラムをご参照いただければと思うが、彼は移民推進の立場から、現行の外国人技能実習資格制度は、「技能実習生が労働可能な期間を倍に引き延ばすことで、安価に確保可能な労働力を倍増させつつ、日本での「定住」やそれにつながる「家族の呼び寄せ」などは許したくないというこの国の姿勢」がよく表れている、と強く批判している。

要は、介護や建設・運輸、農業など人手不足が深刻な業種への配慮と、人手不足の隙に漬け込む外国移民をもっと厚遇しろと言いたいようだ。

彼は、安倍首相は経済財政諮問会議の席上で、専門的な技能を持つ外国人労働者の受け入れ拡大に向け検討を指示したものの、国籍取得を前提とする「移民」につながらぬよう在留期間を制限し、家族の帯同も基本的に認めない姿勢を取っており、これでは外国人労働者が不当な待遇を受けるだけだと批難し、外国移民の受け入れ拡大や家族の呼び寄せを認めろと主張する。

ライターとか編集みたいな虚業で飯を喰っている実業経験に乏しいお坊ちゃんに限って、格好つけて地球市民的発想を好み、野放図に移民を入れたがるから困る。

望月氏のような移民推進派には物足りないようだが、安倍政権の移民推進策は目立たぬうちにずいぶん進行しており、外国人雇用者数はここ10年余りで2.5倍以上に増えている。

こうした問題は、進撃の庶民でお馴染みの“みぬさ よりかずさん”のブログ(『安倍「移民倍増」政権』https://ameblo.jp/minusa-yorikazu/entry-12368026681.html)で詳しく採り上げられているが、移民推進派の連中は「人手不足」を印籠や免罪符代わりに乱用して低賃金労働者を密輸させたがり、日本人の雇用の場を奪い、雇用条件の低下を招いて知らんぷりしている。

介護や運輸・農業・小売あたりの言う「人手不足」は、純粋に人手が足りないのではなく、『低賃金かつサービス残業で文句も言わず休日返上で黙々と働ける人材が集まらない』と言っているだけに過ぎず、こうした業界の虚言にまともに取り合ってはならない。

人手不足といえばコンビニ業界が例に挙げられるが、かの業界の総店舗数は2017年に55,322店と20年前の1.6倍以上に急増している。
しかも、ほとんどの店舗が24時間営業だから、店舗当たりの必要人員は通常店舗の2~3倍必要になるから、人手が足りないのも当然だ。

自分たちが勝手に無計画に店舗を乱立させておきながら、しかも、いまだに時給800円程度の安月給で人を張り付けようとする厚かましさだから、バイトが寄りつかぬのも当たり前だろう。

“コンビニは人手不足が深刻だ、外国移民を認めないとコンビニが成り立たない”と言い張るバカもいるが、その程度で商売ができないなら、とっとと店を畳めばよいと言うしかない。

コンビニ業界が、常に店舗拡大しなければ増収が見込めない“前近代的なビジネスモデル”に頼らざるを得ないのは、単に経営者の手腕が幼稚なだけであり、店舗拡大=人手不足を言い訳に移民容認を求める声は断固として排除すべきだ。

だいたい、財界の連中も、下請け業者の人手不足には丁寧に耳を貸すフリをするが、何か支援の手を差し伸べるのかと思いきや、「人手が足りないなら、安く働いてくれる外国移民を輸入できるよう、政府に口をきいてみるわ」と余計なことをするだけで、下請け業者の発注金額を上げてやるような真の支援策には絶対に触れようとしない。

小売や運送事業者とて、日本語のコミュニケーションすら満足に取れない外国移民よりも、日本人を雇いたいに決まっている。
問題は、業績不振のため、日本人の標準的な待遇に見合うだけの給料を払えるだけの原資がないだけのことで、解決方法は極めてシンプルだ。

冒頭に紹介したコラムで望月氏は、「(外国人労働者は)都合の良い労働者ではなく、一人一人の人間について考える――そういう移民政策が、今こそ必要ではないだろうか。」なんてピントのずれた妄言を吐いているが、彼が外国人労働者にばかり向けたがる温かいまなざしを、なぜ、国内の失業者や非正規労働者には向けられないのか?と問い詰めたい。

就職氷河期による不本意就業に甘んじざるを得なかったロスジェネ世代をはじめ、国内にはなお数百万人もの労働資源が投棄されたまま、「中身の無い虚構の人手不足幻想」が大手を振って歩いている。

外国移民など不要である。
そんなバカげた問題に頭を使う暇があるのなら、国内に溢れた失業者や非正規労働者の正規雇用化を進めること、低賃金や低待遇に悩まされている多くの正規労働者の待遇改善に具体的かつ早急に着手することが先決だろう。

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