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2018年5月31日 (木)

詭弁は続くよいつまでも

『「デフレ経済」が江戸幕府の崩壊を招いた~慢性的な「デフレ・レジーム」の愚』(5/16 上念司 PRESIDENT Online)
http://president.jp/articles/-/25019
「(江戸幕府の)破綻がいよいよ目前に迫り「いよいよもうダメだ」となったとき、奇跡の金融政策通が現れます――勘定奉行・荻原重秀。彼は、純度86%の慶長小判から純度57%の元禄小判を造る「元禄の改鋳」(1695)を行ったのです。
慶長小判2枚から元禄小判3枚が出来、かつ新旧小判の交換レートは1対1。貨幣量は1.5倍に増え、増加分は幕庫に入ります。幕府の財政は瞬く間に改善し、500万両もの黒字に転じました。いわゆる「通貨発行益」の“発明”により、江戸幕府はその後の200年を乗り切ったと言っても過言ではありません。(略)
幕藩体制は「石高制」で、武士は給料として受け取った米を市場で売って現金に替えていた。新田開発や農機具・肥料の改良で米価は安定していたが、その他の商品作物は値上がり傾向で金銀銭は流出の一途。財政が限界に達すると改鋳を行って金銀銭の価値を下げ(米の価値を上げる)だが、守旧派による揺り戻しがあってデフレ経済に逆戻り。この慢性的な「デフレ・レジーム」が幕藩体制の崩壊を招いたとも言える。」

潤沢な資産を抱えてスタートした江戸幕府も、3代将軍家光や5代将軍家綱らの度重なる寺社建立や東照宮参詣など大型出費により、江戸城の御金蔵は底を尽きかけていた。

幕府創建後80年ほどは大名の改易やお家騒動などが相次ぎ、徳川家による支配体制は決して万全とは言えず、ここで家綱政権が中央政府の資金不足を理由に全国の大名に厳しい取り立てを命じていたら、外様を中心に諸大名の不満が爆発して各地で反乱が起き、幕府は瓦解し、世は再び戦国時代に逆戻りしていただろう。

それを見事に救ったのが、勘定奉行の荻原重秀らの献策による史上初の貨幣改鋳であり、改鋳による出目(貨幣発行益)を財源とする大規模な財政支出が江戸の町だけでなく、全国に華やかな元禄文化を波及させ、庶民の経済・文化水準を大幅に引き上げることに成功した。

上念氏は、元禄の改鋳に端を発する江戸時代の貨幣改鋳策が、江戸時代の経済を何度もデフレ不況の危機から救い、長期に亘る平和で安定した世界を創り出す礎となったことを紹介している。

リフレ系詭弁師として有名な上念氏が、珍しくまともな記事を書いていると思ったら、やはり詭弁師の馬脚を露す記述を見つけた。

それは、コラムの中の「吉宗は20年もあの手この手で財政健全化を図るのですがうまくいかず、万策尽きて大岡忠相(大岡越前)の忠告を聞き入れて「元文の改鋳」(1736)を行います。金融緩和の効果は絶大でした。あっという間に財政が改善し、景気が好転したのです」の部分であり、財政政策の功績を金融政策の手柄にすり替えようとする意図が明白だ。

貨幣改鋳は、実質金銀本位制に縛られていた江戸時代にあって、幕府(政府)が直接的な消費や投資を通じて実体経済に投じる貨幣量を増やす政策であり、360度どこから見ても『積極的な財政政策』であろう。

幕府が貨幣改鋳で創造し市中経済に投じたカネは、物品を納入し寺社建設を請け負う商工業者らにとっては直接的に所得や売上に化ける性格のモノであり、借りるカネしか増やせない金融政策とは大違いだ。

貨幣改鋳という財政政策のお手本のような好手の成功秘話に、こっそりタダ乗りするほどリフレ派は落ちぶれたのか?

やはり、詭弁師の薄汚い性根は一生治らない。

リフレ派の連中は、アベノミクスのスタート時に「金融政策の限界はない」、「財政政策なんてナマ保の集り屋と土建屋を喜ばせるだけの愚策」、「金融政策だけで景気回復は可能」と散々威張り腐っていた。

しかし、量的金融緩和政策やインフレターゲット政策が一向に効果を発揮できず方々から批判を浴びせられることに焦ったのか、最近になって、財政政策を擁護する発言をし、自分たちは財政政策を否定してはいないなどと恥ずかしい言い訳をし始める始末だ。

新たに日銀副総裁に就任した若田部昌澄氏は、リフレ派の理論的支柱として、口先では財政政策も必要だと言うものの、財出支持に至った経緯や理由について、外部から突っ込んだ質問をされると、途端に口ごもり、「金融緩和政策はデフレ脱却への必要条件だ」としか答えられないから呆れる。

財政政策に対するリフレ派の本気度なんてまったくアテにできないし、リフレ派の金融政策万能主義は絶対に治らない。
持論が破綻するたびに平気な顔でゴールポストをアチコチ動かそうとする詭弁師は、直ぐに味方を裏切るカスばかりで端から信用できぬ。

たとえ財政政策の支持が減ろうとも、薄汚い詭弁師の助けまで借りる気は微塵もない。

(5/16著)

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