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2018年6月 4日 (月)

財政政策と金融政策の違いも解らぬバカは経済を騙るな!

言論プラットフォーム『アゴラ』(http://agora-web.jp/)の経済コラムは、元々緊縮主義者の巣窟なのだが、執筆者の時代錯誤ぶりや経済無知ぶりには目に余るものがある。

『誰も信じない財政金融政策の目標:いい加減な財政論者たち』(5/18 中村仁/ジャーナリスト・元読売新聞記者)
http://agora-web.jp/archives/2032698.html
「国家経済の基本は、しっかりした財政金融政策にあります。そのまた基本である財政健全化計画も、日銀の物価目標も、ほとんど信頼されなくなりました。(略)
 「財政支出を増やして、成長率を上げ、税収を増やし、財政を健全化させることは不可能。発行した国債を回収できるほどの税収が上がらない」というのがまともな経済学者の主張です。(略)
 政権は支持率目当て、選挙目当てに財政資金をばらまきたいのです。与野党問わず、財政健全化は票にならないと思っています。(略)」

今回の中村氏の緊縮礼賛コラムは、いつにも増して論理破綻や勘違いが酷く、天下の読売新聞といえども、新聞屋の知識や見識なんて所詮この程度かと苦笑を禁じ得ない。

実社会の苦労を知らず、高給の座に胡坐をかきカネの心配をせぬまま天下国家を論じてきた年老いた赤ん坊に、経済の理を悟るのは難しかったようだ。

中村氏は、コラムの冒頭から政府・日銀の異次元金融緩和政策の失敗を厳しく批判し、「450兆円もの国債を買った日銀の財務状況は先進国最悪の深刻さ」だと文句をタレつつ、安倍政権がPB黒字化目標を2020年から5年先送りするのはケシカランと、話の結論をなぜか財政政策批判にもって行こうとする。

この5年余りの間に日銀が断行してきたのは、あくまで“異次元金融緩和(財出抜き)”であり、それを応援するリフレ派の連中が主張してきたのも、財政政策を無視した金融緩和政策万能論や金融政策一本足打法なのであって、金融政策至上主義者の幼稚な失敗や責任を、無関係な財政政策に押し付けられても困る。

要は、中村氏の経済認識は、そこいらのインチキ論者やちょっとだけ経済を齧った素人ブロガーレベルでしかないのだ。
日銀の金融緩和政策と、経済政策の王道である『積極的な財政金融政策』とを混同するようでは、経済コラムを書く資格などない。

彼は、450兆円に達する国債保有が日銀の財務悪化につながると怯えているが、最強の信用力を誇る日本国債をリスク視すること自体がどうかしている。
元々、日銀は政府の一機関に過ぎないから、国債は基本的に満期保有していればよいし、そもそも国債の所有権が民間から日銀に移った時点で国債の負債性は消失する。

だいたい、日銀は政府と一体的な組織として実質的に統合政府とみなされる存在であり、通貨発行権という大権を有する政府と同一である以上、その財務云々を語ることはほとんど無意味だ。

金利UPにより保有国債の評価額が下落して日銀の資本が毀損されるのが心配なら、政府が通貨発行益により、その分だけ出資してやればよいだけではないか。

彼は、まともな経済学者は財出増による成長率UPや税収増なんて不可能だと主張していると自信満々だが、その手のバカげた夢想論が我が国の経済を『失われた20年』に陥れた事実を忘れたのか。

橋本・小泉のバカコンビに端を発する緊縮財政を賛美し、財政政策を敵視した結果が、世界経済史上稀に見る大停滞を惹き起こし、自殺者の増加や雇用の不安定化、所得縮減、科学技術の停滞、少子化社会など様々な弊害を生み、日本社会にとって重い足枷となっている。

財出は経済成長に寄与しないとか、経済学にはGDPを増やす方法はない、といった愚論や珍説の類を信じる周回遅れのチンパンジーは、“経済”の意味や仕組みを一から勉強し直して来いと言っておく。

中村氏のような緊縮絶対論者の濁りきった眼には、安倍政権は支持率目当てに財政資金をばらまき、与野党問わず財政健全化は票にならないと映るらしいが、いったい何を見て発言しているのかと呆れ返る。
元新聞記者のくせに、経済記事や各党のマニフェストに目も通していないのか。

安倍ちゃんが、いつ巨額の財政支出をバラまいたのか?
その通りなら、不況なんてとっくに脱しているはずだが…

与野党のマニフェストは、何処も聖域なき歳出削減や公共投資の縮減を謳うものばかりだが、財政健全化が票にならないなんて、どこの誰が言ったのか?
国の借金恐怖症だらけの日本国民相手に財政健全化を訴えるのは確実に票になるから、不勉強なアホ政治家どもが、選挙のたびに「国民の皆さまは子孫のために(死ぬまで)痛みを堪えてください‼」と大声を張り上げるのだ。

前頭葉が腐りかけた緊縮論者は、事実を捻じ曲げ、自分に都合のよい妄想に浸っていたいのだろうが、質の悪い虚言を騙るのは居酒屋トークだけにしておけ、とクギを刺しておきたい。

緊縮主義者のバカどもは、財政健全化とか、PB黒字化とか、国家の財布ばかりを心配し、国の礎たる国民生活の窮乏には非常に冷淡な態度を示すのが常だ。

彼らが絶賛する財出削減や増税の向こう側で、多くの国民が収入減と負担増に首を絞められ、苦しめられることなんて歯牙にも掛けようとしない。

中村氏のコラムだけに止まらず、緊縮主義者の主張やブログに目を通せば、そこには国民のリアルな窮乏を解決したいという想いや意志は微塵も見当たらない。
彼らは、財政健全化という誰にとっても腹の足しにもならぬ美辞麗句に酔いしれるだけのケダモノでしかないのだ。

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的を得ている御言葉にいつも感動しております。

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