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2018年10月 3日 (水)

真に気骨のある人は、民を虐げたりしない

『追悼 反骨の学者、石弘光さん 増税による財政再建唱え続けた』(9/11 週刊エコノミスト)
https://www.weekly-economist.com/20180911tsuito/
「政府税制調査会(政府税調)会長、一橋大学長を歴任した石弘光さんが8月25日、膵臓(すいぞう)がんのため死去した。81歳だった。
 財政学の専門家として、2000年から06年まで政府税調会長を務めるなど日本の財政改革に関わった。バブル崩壊を経て財政赤字が悪化する中、歳出削減による「増税なき財政再建」を批判し、財政再建のためには増税が不可避と説いた。
 05年には政府税調会長として所得税の給与所得控除、配偶者控除などの廃止や縮小を提言。「給与所得者、サラリーマンに頑張ってもらうしかない」という石さんの発言が「サラリーマン増税」と世論の猛反発を買い、政治問題化したが、自説を曲げることはなかった(略)」

まず、8月に逝去された石氏にお悔やみを申し上げる。

そのうえで、日本を平成不況のどん底に叩き込み、多くの経済的自殺者や失職者、ロスジェネ世代などを生んだ主犯の一人でもある故人を、「反骨心溢れる論客」とか「気骨ある聖人」扱いするのは、まったく間違っていると指摘しておきたい。

彼は、政府税調の会長として、長年に亘り消費増税の所得税増税の旗を振り続け、国民所得を名実ともに地に貶めた張本人であり、反骨とか気骨以前に、国民に対する温かな想いや正常な経済観念に欠けた、ただの偏狭かつ病的な緊縮教徒に過ぎない。

石氏は、“日本が財政再建に成功しない最大の理由は「増税をはじめ国民に嫌がられる政策手段を、歴代の内閣が責任を持って実行しようとしないから」と政治家を鋭く批判”したそうだが、こういう「緊縮派内輪での甘噛みのじゃれ合い」に過ぎない八百長相撲を、“反骨”とか“対立”云々と大げさな表現で誇大化する連中に吐き気を催す。

国民に気を使い増税や歳出カットを嫌がった歴代内閣なんて、いったい何処にいたのか?

橋下、小泉のバカ、福田、民主党の三馬鹿、安倍ちゃん等々、国民の機嫌を気にするどころか、そんなものはガン無視で、増税や年金・医療制度改悪、歳出カットに直走ってきたのを忘れたか?

緊縮バカの妄想にかかると、いつの時代も、政治家が増税を嫌う国民に阿る大衆迎合主義が蔓延しているかのように勘違いさせられるが、現実は真逆で、少なくともこの20年間で、国民がポピュリズムの恩恵に与ったことなど一つもない。

石氏を無批判にヨイショするエコノミスト誌の書きっぷりは、昭和初期に緊縮財政と無謀な金本位制への転換政策を断行し、「明日伸びんがために、今日縮むのであります」、「我々は、国民諸君とともにこの一時の苦痛をしのんで」と国民に我慢を求めた、当時の濱口首相&井上蔵相コンビへの過剰な賛美に通じるものがある。

だが、“清貧・倹約・我慢”で経済を立て直せると本気で信じるような超弩級の経済音痴に、不況脱出の舵取りを任せるのは明らかに自殺行為だった。
案の定、濱口らの逆噴射政策は、深刻なデフレ不況と輸出業の減退を招き、世界恐慌に先んじる形で我が国を昭和恐慌のどん底に叩き込んだ。

“一時の苦痛”が永久の苦痛と化し、“明日伸びる”どころか、日を追うごとに生活困窮の度合いが深刻化する事態に、当時の国民は驚愕したに違いない。

ある程度の生産力を備えた社会では、需要の多寡が経済動向を左右するため、政府が採るべき経済政策は積極財政金融政策による総需要コントロールを主軸とすべきで、通貨発行は需要力調整のために無限に供給できるガソリンのような役割であり、同時に、需要の行き過ぎた過熱を抑えるべく開発投資を奨励し、供給力の高度化に努めるべきだと理解する必要がある。

そういった社会における税の役割は、社会的不公正の調整と物価コントロールのための消火剤に限定され、財政政策に用いる財源は、政府による紙幣や国債の発行で賄えばよい。

馬に十分な食料と水を与え、血気盛んにいきり立つ馬の手綱を引き猛進しようとするスピードをいかに適切に抑えるかが、マクロ経済政策の果たすべき役割であり、栄養失調で弱り切った馬にダイエットや筋トレの大切さを滔々と説こうとするのは、経済のイロハを知らぬエセ調教師の証しだろう。

だが、巷には、「金利が1%上がっただけで政府は資金不足に陥る」、「日本の国債は、いずれ外国人投資家に買って貰わないと消化出来なくなる」、「仮想通貨が普及すると国債を買う財源が消失する」等々、いかがわしい民間療法にも似た頭の悪い虚言やデマが溢れている。

財政破綻に怯える緊縮派のバカどもには、「清貧・倹約・我慢で経済成長できる根拠を、供給能力の維持向上の観点から、明確かつ論理的に説明せよ‼」と厳しく言っておきたい。

冒頭にご紹介したコラムには、政府税調会長として所得税の給与所得控除、配偶者控除などの廃止や縮小を提言し、「サラリーマン増税」と世論の猛反発を買って政治問題化したが、頑として自説を曲げなかったと、石氏の気骨を誉めあげている。

だが、政府委員会のトップとして全霊を賭けて闘う相手が無辜の民だったというのは、あまりにも情けない。
石氏に、万民を向こうに回して信念を貫く気骨が本当にあったのなら、なぜ、その強靭なパワーを民の生活向上を図る方向に使えなかったのか?

彼みたいな“エセ反骨人”の執念は、正義とは逆方向に向くときほど熱く燃え上がるようだ。

これだから、緊縮派の人非人は信用できない。

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コメント

正直、お悔やみを申し上げるような言葉は言えない。
面を見るだけど反吐がでる存在であり、不謹慎ではあるがやっと退場願えた存在だ。

唯、分身の存在が多く残り世代交代はままだまだ時間は必要なのか。

この20年年もしくは30年の失われた時間は愚生いわく重罪ものと考えざる得ない。
典型的な老害世代の一人と考えます。

財政再建や社会保障の財源確保のために消費税の税率引き上げをいうのなら、所得税の最高税率及び法人税の税率を消費税導入前の水準に戻すことを主張しなければなりません。
そうでない人物を気骨のある人物ということはできません。

>国道134号鎌倉さん

仰るとおりです。

国民の便益のために骨身を削ろうとする人物こそ、気骨のある人と呼ぶべきですね。

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