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2018年12月24日 (月)

維新好きのエセ評論家

“維新”とか“改革”といった類のいかがわしい言葉が大好きなバカ論者は、いつも的外れな主張ばかりのくせに、自らの失敗を省みようとする気はさらさらなく、他人を叱咤して悦に入っている。

この手の害虫の本を買ったり、講演に読んだり、コラムを書かせたりして甘やかしていると、ますます調子に乗って毒をまき散らすから、決してエサを与えぬよう、国民の皆さんにはよくよくご注意願いたい。

『大前研一"ついに失われた30年になった"~なぜ平成という時代は失敗したのか』(11/30 PRESIDENT ONLINE 大前研一/ビジネス・ブレークスル-大学学長)
https://president.jp/articles/-/26871
「(略)私に言わせれば、この国は現代史というものにまったく学んでいない。現代史というのは過去30年の世界の動向であり、過去30年の日本の動向である。
その現代史においてもっともシビアなメッセージは何かと言えば、財政赤字は政治家の怠慢によって生み出されるということだ。そして「経済を膨らませて借金を返せばいい」などと歴史的に見てもほとんど実現不能な政策を掲げる政治家が選ばれるのは、国民が怠慢だからである。(略)」

そもそも、「財政赤字=悪」という発想がお粗末極まりなく、国債を今すぐ返さねばならない借金だと思い込む大前氏の素人くささには失笑を禁じ得ない。

企業も家計も消費や投資を抑え込んでいる以上、政府部門が積極的に“カネの使い手”となり赤字を背負い込まねば、いったい誰が国内需要を支えられると言うのか?

また、国債発行残高は一国の経済規模を示すものであり、経済の発展や拡大に伴い増大するのが当然で、永遠にロールオーバーしておけばよく、国債のゼロ化は経済をクラッシュさせるだけのとんでもない暴論だ。

大前氏は財政赤字を政治家や国民の怠慢だとご不満のようだが、経済評論家やプロのコンサルタントを気取っておきながら、『経済を縮小させてでも借金を返すべきだ』などと歴史的に見ても絶対に実現不能なバカ論を唱える自信の無能さを恥ずかしいと思わないのか??

彼は、安倍政権や黒田日銀総裁がデフレ脱却や物価目標2%を達成できないのに対して、「達成時期を明示しないコミットメントなんて、「成り行き任せ」と言っているのと同じだ。普通の企業で事業部長がそんなことを言ったらクビである」と偉そうに批判する。
だが、『経済をクラッシュさせても財政再建を断行すべき』という事の最初から達成不可能なコミットメントを吹聴するド素人こそ、プロの経済評論家として失格だろう。

カネを使わずに、「改革」とか「維新」といった腹の足しにもならぬ空疎な言葉だけで経済を動かせると信じ込む彼の無能ぶりを、筆者は心底から軽蔑する。

彼の寝言はまだまだ続く。
「アメリカでも日本でも、かつてのギリシャや今のイタリアなどでも、国民に甘いことを言う政治家の台頭ばかりが目立つ。国民も政治家の甘ったるい言葉に慣れてしまっているので、真実に近いことを言って厳しい政策を打ち出す政治家よりも、真実から遠いことを言う政治家が選ばれる。」

アメリカやギリシャ、イタリアあたりはともかく、少なくともこの20年間、この日本で国民に甘いことを言った政治家がいたならぜひ紹介してもらいたいし、どのくらい甘い政策を打ったのか説明してもらいたい。

また、彼は、「この20年で欧米の給料は平均で2倍になっているのに、唯一、日本の給料だけはほぼフラットだ。G7の主要7カ国で比較しても、日本だけが2000年の賃金水準を下回っている。給料がまったく上がらないのだから、景気を実感できるわけがない。暴動が起きてもおかしくないくらいだが、日本人は騒がない。理由はデフレだ。」と他人事のように文句を言っているが、日本人の所得がフラット化し、欧米諸国に立ち遅れた最大の原因は、大前氏をはじめとする緊縮バカが財政支出の足を引っ張り、不況を常態化させたからに他ならない。

彼のような老害は、「“理由はデフレだ”なんて、いったいどの口が言っているのか? そのデフレを長期化させたのは、カネを出し渋ったお前たちのせいだろ」と厳しく叱責しておかねばなるまい。

大前氏は、「銀行関係者から聞いた話だが、年金の受取口座を別につくって、年金をもらい始めてから一度もその口座に手を付けていない人が結構多いそうだ。年金の3割を貯金に回している人もいるくらいだからカットする余地もあるのだが、日本ではそうした議論はタブー視される。しかし、「贅肉」にメスを入れないことには、日本の財政はまともにはならない。(略)先細りしていく将来世代にツケを回して今日の繁栄を享受するのは、現役世代の犯罪である」と高齢者の貯蓄にまで文句をつけ、将来世代に格好をつけるためになけなしの年金すらカットせよと騒いでいる。

高齢者が若者を搾取しているかのような壮大な勘違いを盾に、高齢者の年金までカットするのは、それこそ後世に年金制度への疑心を植え付け、制度維持に甚大な禍根を残す愚行になるだろう。

高齢者は世間が想像するほどカネに余裕があるわけではない。

高齢者世帯の平均収入は297万円に過ぎず、「貯蓄ゼロ」、「貯蓄50万円未満」の割合は合計20.7%に上ったというデータもある。
また、東京都内でさえ世帯収入で最も多いのは100~200万円の層で全体の25.1%を占めるといった具合に、「高齢者=金持ち」というのは現実にそぐわぬ幻想でしかない。

若年期や中年期を経済的に比較的恵まれた時期を過ごしたいまの高齢者でさえこの程度の収入しかないのだから、将来世代の高齢者の収入はもっと悲惨なものになっているだろう。

高齢者は年金を貰い過ぎだとばかりに安易な年金カットを行えば、いまの中年世代や若者世代も「いずれ自分たちの年金もカットされるに違いない」と疑心暗鬼となり、ますます財布の紐を固めて消費にブレーキが掛かるに違いないし、意図的な年金未納も増え制度自体が瓦解の危機に晒されることになる。

つまり、大前氏の馬鹿げた緊縮論や年金カット論は、日本経済を復活不能な大不況に叩き落す愚行でしかない。

彼は、「私が「平成維新」を旗印に掲げて日本の改革を世に訴えたのは平成がスタートしてまもなくのことだった。(略) 道州制、ゼロベースの憲法改正、移民政策、容積率の緩和など、私の政策提言のすべてはこの本から始まっている。(略) あれから30年が経過した。2005年はとうに過ぎ去り、平成が終わろうとしているのに、私が平成維新から唱え続けてきた政策提言はほとんど何も実現していない。ということは、平成の30年間、私は空論を振り回していただけということになる。大前研一ぐらい平成をむなしく過ごした日本人はいないのではなかろうか」と、さも被害者であるかのように嘆いて見せるが、ここは嗤うポイントなのか?

大前氏のようなエセ評論家は、不況の原因を作り、それを悪化させておきながら、自分たちは素知らぬ顔でバカ論を振りまき、多額の報酬を得ていい気になっていただけではないか。

本当に平成時代をむなしく過ごさざるを得なかったのは、彼みたいな緊縮バカに騙されてお布施を巻き上げられた無辜で無能な民であろう。

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