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2018年12月20日 (木)

唾棄すべき変節屋

人の心は移ろいやすいとは言うものの、いい歳こいた大人が持説や思想をコロコロ変えるのはみっともないものだ。

妄想や邪教から解き放たれて心根を入れ替えるのならまだしも、保身のため、あるいは、若輩ゆえの忍耐不足から変心や変節を繰り返す輩の醜態を見るにつけ本当に情けなくなる。

・金融緩和政策の効き目が危うくなると財政政策にすり寄り始めるリフレ派の連中
・保守利権で甘い汁を吸ったくせに、いまやアクロバティック左翼擁護とネトウヨ批判だけが十八番の著述屋

巷の経済論壇にはさまざまな変節屋がいるが、下記に紹介する城氏も、そんないかがわしい連中の一人だろう。

彼は、元富士通社員として成果主義導入による従業員評価制度の矛盾を暴いて世にデビューしたものの、その後、終身雇用・年功序列を痛烈に批判する一方で、雇用の流動化や企業の内部留保蓄積、ワタミのようなブラック企業を擁護するなど、あちら側の世界に転向し、「7割は課長にさえなれません」、「たった1%の賃下げが99%を幸せにする」と若者に対する絶望強要本を著し、いっぱしの評論家気取りだ。

『移民受け入れ&消費税引き上げ推進の安倍政権は本当に保守政権なのか』(11/28 城氏のブログより)
http://jyoshige.com/archives/9279003.html

彼の得意技は“弱者批判と強者への阿り”で、新自由主義や緊縮財政論に頼り、不備だらけの経済観念を補強しようと必死なのだが、所詮は借り物の知識であり、矛盾や勘違いだらけで粗が目立ちすぎる。

上記エントリーから、彼の妄言をいくつか引っ張り出し、矛盾点などを指摘しておく。

「SNSなんかを見てると安倍政権の支持層の中に「移民を受け入れたり消費税増税するなんて、本当に保守なのか?」みたいな疑問を抱いている連中が散見されるんですが、はっきりいってアホですね。今さら何言ってんの。アベちゃんが憲法以外のことを真面目に考えてるわけないでしょ。」(城氏のエントリーより、「以下同じ」)

⇒安倍ちゃんは、先の総裁選後に「今度こそ憲法改正に踏み切る」と意気込んでいたのに、消費増税や入管法改正問題で非難を浴びた途端、またもや憲法改正の発議と国民投票法改正案を来年以降に先送りしてしまった。
安倍ちゃんが政権を取ってから6年近くになり、しかも、衆参両院で与党が改憲勢力を維持しているにもかかわらず、いつも直前になると尻尾を巻いて、憲法改正を先送りし続けてきたし、今後も逃げ回るだろう。
要するに、「安倍ちゃん=憲法改正が最優先事項」だと、いまだに勘違いしているのは、おめでたいインチキ右翼かバカ左翼、もしくは、新聞すらまともに読んでいないド素人でしかない。


「日本は古代から渡来人受け入れに積極的だったし保守革命の明治維新は使い物にならない幕府とか武士階級を投げ捨てて西洋文物を全面的に受け入れるイベントでした」

⇒まず、渡来人は4世紀から7世紀にかけて中国大陸及び朝鮮半島から移住し、仏教の普及や水稲、寺社建築技術の伝来に力を発揮したのは事実だが、それも今から1300年以上も前に終わった話で、移住した渡来人の数などほんのわずかで、中世以降は別段積極的に受け入れもしてこなかった。
また、明治政府は幕府や武士を捨てるどころかサポートや保護に精力を注ぎ、旧大名で華族や政治家、資本家に転身したものも多い。
また武士階級の者も「しかし士族はインテリであって、その中には時勢をみるに敏なるものも少なくなかった。(略) 少し補足すると、大阪株式取引所・大阪商工会議所を創設した五代友厚は薩摩藩、三菱の大番頭となった荘田平五郎は臼杵藩、三井中興の祖と言われた中上川彦次郎は中津藩、三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎は土佐藩、第一国立銀行や東京証券取引所などの設立・経営に関わった渋沢栄一は幕臣、安田財閥の祖・安田善次郎は富山藩、藤田財閥の祖・藤田伝三郎は長州藩の出身である。他には日産コンツェルンの創始者鮎川義介(長州藩)、三越百貨店創立者の日比翁助(久留米藩)、第二代住友総理事の伊庭貞剛(伯太藩)、三井物産の設立に関わった益田孝(幕臣)など、武士出身者で経済界の重鎮になった人物が目白押しなのである」といった具合に、明治の産業発展の大黒柱となった人材も多い。
【参照先】http://shibayan1954.blog101.fc2.com/blog-entry-362.html
城氏みたいに、「明治維新=西洋文物を全面的に受け入れるイベント」なんて戯言を吐いていると、いまどき小学生にすら笑いものにされかねない。


「増税も歳出カットもしない放漫財政は保守の天敵でしょ。「国債をいくらでも刷ればOK」っていう負け組は頼むから保守を名乗らないでね(苦笑)
では安倍政権とはいったい何者なのか。一言で言えばポピュリズムでしょう。国民の多数派が喜ぶことだけをやってくれているありがたい政権です」

⇒増税と歳出カットしかしない緊縮バカは保守どころか国民の敵だ。
 「国債発行=財政破綻」という有り得ない妄想や蜃気楼にうなされている周回遅れの経済オンチは評論家を名乗るべきではなかろう(失笑)
 安倍政権や自民党をポピュリスト呼ばわりする阿呆には、ポピュリズムの意味をもう一度調べ直してこいと言っておく。
 税や社保料は上がる一方、年金支給は遠のき、TPPで国内産業や農業を破壊、水道など公営事業をたたき売り、米中韓鮮露には譲歩だけ、おまけにサラリーマンの平均給与はだだ下がりといった体たらくの何処に国民を悦ばせるポピュリズム要素があるというのか?


「本当に受け入れに反対するんだったら留学生がレジやってるコンビニや外食チェーンの不買運動やって、一食1500円くらいする純日本人が国産食材使ってやってる定食屋だけみんなで行列作って利用すればいいのに誰もそんなことしてないでしょ」

⇒くだらぬ緊縮政策と野放図な市場開放政策を押し付けて国民の平均収入を下げるだけ下げ、国民から消費の選択肢を奪っておきながら、“外人を雇って安く買える店に行くな”と言い放つのはバカか詭弁師の類だろう。
それなら、移民受け入れを声高に叫ぶ逆張り変節野郎には、移民バイトが店頭に立つコンビニと新大久保のインチキ在日料理店以外は一切利用するなと言っておく。


「消費税については逆に20%近くまでさっさと上げて、そこから先をどうするかを国民全体で議論すべきでしょう。ほっておくと30%を超えるけど、たとえば一気に15%くらいにあげれば高齢者の中からも「え!?そんなに負担しなきゃならないの?だったら無駄を見直して給付を減らそうよ」という声が出てくるはず」

⇒消費税率が一気に15%にも上がったとして、“年金給付を減らそうよ”なんて言う老人がいるわけなかろう。ただでさえ負担が増えるのに、消費や税負担の原資を返上するバカが何処にいるというのか?
 彼は消費税率を20%に上げろなんて勇ましいことを言うが、消費や投資に2割ものペナルティを課す愚策を断行した日には、間違いなく国内の消費はクラッシュする。
 ただでさえ青息吐息の種版業界やメディアは大打撃を受け、城氏の三流コラムにギャラを払うようなインチキメディアは激減し、彼のエセ本も書店で文鎮化を余儀なくされるだろう。

逆張りしかできぬ卑しい変節屋が糊口を凌ぐためには、マクロ経済の活況が最低条件になるが、自己評価だけは異様に高く、実力を過信しがちな小人に限って、自分が乗船する客船を必死に壊そうとするものだ。

自分の生活を保障してくれる経済環境を喜々として破壊しようとするのは、大局観ゼロの蛆虫やゴミ虫でしかあるまい。

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コメント

 皆さん、今晩は。

 私は、城繁幸は御用評論家、もっと言えば権力の代弁者でしかないと思っています。言っていることに百の一つも正しいことがないという点では、城繁幸は大前研一未満です。

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